経審結果通知書の見方とは?確認したい主な項目を解説

経営事項審査

経営事項審査、いわゆる「経審」を受けると、審査後に経営規模等評価結果通知書・総合評定値通知書が交付されます。

この通知書には、経審の結果として、業種ごとの総合評定値、いわゆるP点や、審査基準日、経営状況、技術力、社会性等に関する評価内容などが記載されています。

ただ、初めて経審を受けた建設業者様の中には、

・経審結果通知書のどこを見ればよいのか
・P点とは何を意味するのか
・有効期間はどこで確認すればよいのか
・入札参加資格申請ではどの部分が関係するのか
・前回の経審結果と何を比較すればよいのか

といった点で迷うことも少なくありません。

経審結果通知書は、単に保管しておけばよい書類ではありません。

公共工事への入札参加資格申請や格付け、次回の経審準備にも関係する重要な書類です。

この記事では、群馬県太田市を中心に、伊勢崎市・桐生市・みどり市・栃木県足利市周辺で公共工事への入札を検討している建設業者様向けに、経審結果通知書の見方と確認したい主な項目を分かりやすく解説します。

経審結果通知書とは

経審結果通知書とは、経営事項審査を受けた後に交付される、審査結果を示す通知書です。

正式には、経営規模等評価結果通知書・総合評定値通知書などと呼ばれます。

経審では、建設業者の経営規模、経営状況、技術力、社会性等などが審査され、業種ごとに総合評定値が算出されます。

この総合評定値が、一般的に「P点」と呼ばれる点数です。

経審結果通知書は、公共工事の入札参加資格申請を行う際に必要となることがあります。

そのため、経審結果通知書を受け取ったら、記載内容を確認し、大切に保管しておくことが重要です。

経営事項審査の基本については、別記事「経営事項審査とは?公共工事を受注するために必要な手続きをわかりやすく解説」でも解説しています。

まず確認したいのは審査基準日です

経審結果通知書を受け取ったら、まず確認したいのが審査基準日です。

審査基準日とは、経審の評価の基準となる日です。

通常は、申請する建設業者の直前の事業年度終了日、つまり決算日が審査基準日になります。

経審の有効期間は、結果通知書を受け取った日からではなく、この審査基準日から計算されます。

この点は非常に重要です。

たとえば、結果通知書を受け取った日を基準に有効期間を考えてしまうと、実際の有効期間管理を誤る可能性があります。

公共工事への入札を継続して行いたい場合は、審査基準日を確認し、次回の経審準備時期を早めに考えておくことが大切です。

経審を毎年受ける理由や有効期間については、別記事「経審を毎年受ける理由とは?有効期間と更新スケジュールを解説」でも解説しています。

経審の有効期間を確認する

経審結果通知書を確認する際は、有効期間にも注意が必要です。

経審の有効期間は、審査基準日から一定期間で計算されます。

一般的には、審査基準日から1年7か月とされています。

つまり、経審結果通知書を受け取った日から1年7か月ではありません。

公共工事への入札参加資格申請や入札参加の場面では、有効な経審結果が必要になることがあります。

有効期間を切らしてしまうと、入札参加資格申請や公共工事への参加に影響する可能性があります。

そのため、経審結果通知書を受け取ったら、次回の決算日、決算変更届、経営状況分析、次回の経審申請までのスケジュールを確認しておくことが大切です。

業種ごとの総合評定値を確認する

経審結果通知書では、業種ごとの総合評定値を確認することができます。

総合評定値は、いわゆるP点です。

経審は、建設業許可の業種ごとに評価されます。

たとえば、土木一式工事、建築一式工事、電気工事、管工事、内装仕上工事など、どの業種で経審を受けたかによって、表示される点数が異なります。

公共工事への入札参加資格申請では、どの業種で申請するかが重要になります。

そのため、経審結果通知書では、まず自社がどの業種で経審を受けているか、各業種のP点が何点になっているかを確認しましょう。

特に、複数業種で経審を受けている場合は、業種ごとの点数に差が出ることがあります。

入札参加資格申請を予定している業種の点数を確認し、発注機関の案内と照らし合わせることが大切です。

P点だけでなく内訳も確認する

経審結果通知書を見るときは、P点だけに注目しすぎないことが大切です。

P点は総合評定値であり、複数の評価項目をもとに算出されます。

主な項目としては、次のようなものがあります。

・完成工事高
・自己資本額、利益額
・経営状況分析の結果
・技術力
・社会性等

P点が前回より上がった、または下がった場合でも、どの項目が影響しているのかを確認しなければ、次回に向けた見直しができません。

たとえば、完成工事高が変わったのか、技術職員の評価が変わったのか、社会性等の項目が変わったのかによって、対応すべき内容は異なります。

経審の点数の基本については、別記事「経審の点数とは?P点・Y点・Z点・W点をわかりやすく解説」でも解説しています。

X点・Y点・Z点・W点の考え方

経審の点数を見る際は、X点、Y点、Z点、W点といった項目も確認しておくと分かりやすくなります。

X点は、主に経営規模に関係する点数です。

完成工事高や自己資本額、利益額などが関係します。

Y点は、経営状況に関係する点数です。

経営状況分析の結果が反映されます。

Z点は、技術力に関係する点数です。

技術職員や元請完成工事高などが関係します。

W点は、社会性等に関係する点数です。

社会保険、建設業退職金共済制度、法定外労災、建設機械、ISO認証などが関係する場合があります。

ただし、これらの項目は会社の状況や申請内容によって関係の仕方が異なります。

点数が思ったより低い場合でも、一つの項目だけを見て判断するのではなく、全体のバランスを確認することが大切です。

完成工事高の反映を確認する

経審結果通知書を確認する際は、完成工事高がどのように反映されているかも重要です。

完成工事高は、経審を受ける業種ごとの評価に関係します。

工事経歴書や直前3年の各事業年度における工事施工金額の整理が、経審の結果に影響する場合があります。

経審を受ける業種と、実際の工事内容の整理が合っているかを確認することが大切です。

特に、複数の業種にまたがる工事を行っている場合や、どの業種に分類すべきか判断が難しい工事がある場合は、決算変更届の段階から注意が必要です。

決算変更届については、別記事「建設業許可の決算変更届とは?提出期限や必要書類をわかりやすく解説」でも詳しく解説しています。

技術職員の評価を確認する

経審結果通知書を見る際は、技術職員の評価も確認したいポイントです。

技術職員は、経審の技術力に関係する重要な項目です。

技術職員名簿に記載した職員が、どの業種で評価されているかを確認しましょう。

資格を持っている人がいても、必ずすべての業種で評価されるとは限りません。

資格の種類、実務経験、常勤性、雇用関係などが関係する場合があります。

また、技術職員に関する確認資料が不足していると、評価に反映できない可能性があります。

次回の経審に向けて、資格証、合格証明書、常勤性を確認する資料などを整理しておくことが大切です。

経営事項審査に必要な書類については、別記事「経営事項審査に必要な書類とは?準備しておきたい主な資料を解説」でも解説しています。

社会性等の項目を確認する

経審結果通知書では、社会性等の項目も確認しておきたい部分です。

社会性等には、社会保険への加入状況、建設業退職金共済制度、退職一時金制度、法定外労働災害補償制度、防災協定、建設機械、ISO認証などが関係する場合があります。

ただし、すべての会社がすべての項目で評価を受けるわけではありません。

自社がどの項目で評価を受けているのか、評価を受けられる可能性がある項目を見落としていないかを確認することが大切です。

制度に加入していても、確認資料が不足していると評価に反映できない場合があります。

次回の経審に向けて、社会性等に関する資料を整理しておきましょう。

前回の経審結果と比較する

経審結果通知書は、前回の結果と比較することで、より意味が分かりやすくなります。

毎年経審を受けている場合は、前回の通知書と今回の通知書を並べて確認しましょう。

比較したい主な項目は、次のとおりです。

・業種ごとのP点
・完成工事高
・経営状況分析の結果
・技術職員の評価
・社会性等の項目
・審査基準日
・有効期間

点数が上がった場合も、下がった場合も、その理由を確認することが大切です。

完成工事高の増減、技術職員の変更、財務内容の変化、社会性等の項目の変化など、さまざまな要因が考えられます。

経審で点数を上げるために見直したいポイントについては、別記事「経審で点数を上げるには?見直したい主なポイントを解説」でも解説しています。

入札参加資格申請で使う業種を確認する

経審結果通知書は、入札参加資格申請にも関係します。

公共工事への入札参加資格申請では、経審結果をもとに審査や格付けが行われることがあります。

そのため、入札参加資格申請を予定している場合は、どの業種で経審を受けているかを確認しておく必要があります。

たとえば、太田市、伊勢崎市、桐生市、みどり市、足利市、群馬県、国の機関など、どの発注機関へ申請するかによって、受付時期や申請内容が異なります。

また、発注機関によっては、経審の点数だけでなく、工事実績や主観点などが関係する場合があります。

経審結果通知書を受け取ったら、入札参加資格申請で必要となる情報を早めに確認しておきましょう。

入札参加資格申請の基本については、別記事「入札参加資格申請とは?公共工事を受注するために必要な手続きをわかりやすく解説」でも解説しています。

経審結果通知書を受け取った後にやること

経審結果通知書を受け取った後は、次のような点を確認しておくとよいです。

・審査基準日を確認する
・有効期間を確認する
・業種ごとのP点を確認する
・入札参加資格申請で使う業種を確認する
・前回結果と比較する
・次回の経審に向けた改善点を整理する
・通知書を大切に保管する
・入札参加資格申請の受付時期を確認する

経審結果通知書は、公共工事への入札参加資格申請で必要になることがあります。

紛失しないように保管し、必要に応じて写しを準備できるようにしておきましょう。

経審結果通知書の見方を誤解しないために

経審結果通知書を見る際は、いくつか注意したい点があります。

まず、P点が高ければ必ず公共工事を受注できるわけではありません。

実際に公共工事を受注するためには、入札参加資格申請を行い、発注機関ごとの資格者名簿に登録され、個別案件の参加要件を満たしたうえで入札に参加する必要があります。

また、経審結果通知書の有効期間を、通知書の受領日から計算しないよう注意が必要です。

有効期間は、審査基準日をもとに考えます。

さらに、P点だけを見て一喜一憂するのではなく、完成工事高、経営状況、技術職員、社会性等の内訳を確認することが大切です。

経審と入札参加資格申請の違いについては、別記事「経審と入札参加資格申請の違いとは?公共工事を目指す建設業者様向けに解説」でも解説しています。

群馬県太田市・伊勢崎市・桐生市・みどり市・足利市周辺の建設業者様へ

群馬県太田市を中心に、伊勢崎市・桐生市・みどり市・栃木県足利市周辺で公共工事への入札を検討している建設業者様にとって、経審結果通知書の見方を理解しておくことは大切です。

特に、

・初めて経審結果通知書を受け取った
・P点の見方が分からない
・有効期間をどう確認すればよいか分からない
・入札参加資格申請でどの情報が必要か知りたい
・次回の経審に向けて何を見直せばよいか確認したい

という場合は、経審結果通知書の内容を一つずつ確認しておきましょう。

経審結果通知書は、公共工事への入札参加資格申請や、次回の経審準備にも関係する重要な書類です。

結果を受け取った後も、保管するだけでなく、内容を確認して次の手続きに活かすことが大切です。

まとめ

経審結果通知書は、経営事項審査の結果を示す重要な書類です。

業種ごとの総合評定値、いわゆるP点、審査基準日、有効期間、経営規模、経営状況、技術力、社会性等の評価内容などを確認することができます。

経審結果通知書を受け取ったら、まず審査基準日と有効期間を確認しましょう。

有効期間は、結果通知書を受け取った日からではなく、審査基準日から考える必要があります。

また、P点だけでなく、完成工事高、技術職員、社会性等の項目も確認し、前回の結果と比較することが大切です。

公共工事への入札を検討している場合は、経審結果通知書の内容を入札参加資格申請とあわせて確認しておきましょう。

群馬県太田市・伊勢崎市・桐生市・みどり市・足利市周辺で経審を受けた建設業者様は、結果通知書の見方を理解し、次回の経審や入札参加資格申請に向けて早めに準備を進めましょう。

経審結果通知書の確認・次回経審のご相談は行政書士おおうち事務所へ

行政書士おおうち事務所では、群馬県太田市を中心に、伊勢崎市・桐生市・みどり市・栃木県足利市周辺の建設業者様から、経営事項審査、決算変更届、経営状況分析、入札参加資格申請に関するご相談をお受けしています。

経審結果通知書は、P点や有効期間を確認するだけでなく、次回の経審準備や入札参加資格申請にも関係する重要な書類です。

経営事項審査のサポート内容については、固定ページ「経営事項審査・経審」でもご案内しています。

入札参加資格申請のサポート内容については、固定ページ「入札参加資格申請」でもご案内しています。

経審結果通知書の見方や、次回の経営事項審査、入札参加資格申請でお困りの建設業者様は、行政書士おおうち事務所へご相談ください。

お問い合わせフォームまたはお電話からご連絡いただけます。

タイトルとURLをコピーしました